くるみのはっきりした言葉にわかりやすくショックを受けてる川上君。

もともと川上君がくるみと行きたくて、このお祭りに誘ってたんだよね。

くるみは自分から誘ってこないなんてありえない!なんて言って怒ってたけど結局は行くことにしてくれた。

「お祭りの焼きそばってなんか美味しいのよね。」

なんて言ってた。

このクラスのサッカー部の男子は派手めで佐藤君(あたしの身長をいじった人)をはじめ苦手な人が多いけど川上君は誰にでも優しくて爽やかな好青年。

クラスの中でも彼のことを好意的に見てる子はけっこういるんじゃないかな。

「とにかく、一ノ瀬君のためにも咲耶は浴衣着てね!あたしも見たいから!」

なんて肩をその細い腕からは信じがたいくらい強く叩かれるあたしなのでした。