「ご、ごめんね。」

「あーあ、律君、かっこいいよね。あんなに格好良いのに彼女いたことないとか、信じらんない。ま、それはひなもだけど。案外お似合いなんじゃない。」

希奈ちゃんに言われると、なんだか照れくさいな…

「きーな、昨日はどーも。」

「あ、柚木。」

そこには昨日の合コンの同じく主催者、柚木くんたちがトレーを持って立っていた。

目が自然と一ノ瀬君を探してしまう私は、やっぱり変。

いない、のかな。

ホッとしつつも、残念でもある自分。

「そういや昨日、ひなのちゃんあの後律と消えたよね?何してたのー?」

柚木くんはいたずらっぽい笑顔を浮かべながら私に言った。

「ちょっとお話しただけだよ。」

「ふーん、珍しい。あいつが女の子とふたりで話すのとか、めったに見ないもん。」

そう、なんだ。

一ノ瀬君の名前が上がるたびに、会いたいっていう気持ちが溢れてくる。