こ、怖い…

一ノ瀬君、目力あるなぁ。

吸い込まれそう…

綺麗な目…まつげ長い…

って、見とれてる場合じゃなくて!

「だから、なんか悪いことしたって自覚あるの?」

悪いことは…

「…して、ないような…」

でも私、愚鈍だからな…

何かしでかしてたってことは十分にあり得る。

「…あいつと、…なに、話してたの。」

あいつ?

って誰?

「…名前わかんない。あの、デカくて、バスケ部の愛と同じクラスのやつ…」

デカくてバスケ部の愛ちゃんと同じクラスの…

「久住君のこと?」

でもなんで久住君?

「そんな名前だっけ。そいつと楽しそうに話してた。」

あれ?

も、もしかして…これって…

「や、…」

「は?」

す、すみません!!

調子に乗りました!

「久住君の家に今、リンちゃんいるんだって。だから今度会いに来てって話をしてたの。」

リンちゃん、と言う単語に一ノ瀬君が反応した。