「あのね、私、ヤキモチやいたの。」

私は恥ずかしくて、下を向いたまま言った。

優ちゃん、どんな顔してるの？

やっぱりひかれちゃった？

だってこんなに嫉妬深い彼女、嫌だよね？

「…そっか。」

返ってきたその返事は意外にもなんだか優しくて。

おそるおそる顔を上げると、そこには笑顔の優ちゃん。

「怒らないの？」

「どうして？」

だって、うっとおしいでしょ？

「俺は嬉しい。みいが俺に嫉妬してくれるなんて、すごく嬉しいよ。」

嬉しいの！？

なんで？？

「だって嫉妬してくれるぶん、みいは俺が好きってことでしょ？」

そう言ってまた笑う優ちゃんのすがたに、胸がキューンとしめ付けられる。

「それに俺だってみいに何度もヤキモチ妬いた。」

えっ？

優ちゃんも同じなの？

「だから、みい、俺に文句があったらちゃんと言ってね。」

優ちゃんは私にはもったいないくらいの彼氏だもん。