「優ちゃん!」

私は思い切って、その輪の中から優ちゃんの腕を掴んだ。

「何、この子?」

「今あたしたちが写真とってるんですけど!」

「てか、ちっちゃ!中学生?」

ちゅ、中学生…

ううん、私はひるまない!

「私は…私は…!」

優ちゃんの彼女だよ!と言おうと目線をあげた。

「俺の彼女だよ。」

え?

気がつくと優ちゃんが私の手をぎゅっと握っててくれて。

「ごめん、彼女いるから、さっきも言ったけど写真は撮れない。みい、行こう?」

手をひかれるがまま、私たちは外にある休憩コーナーへ。

ベンチに座って黙っていると優ちゃんが自販で暖かいミルクティーを買ってくれた。

やっぱり、優しいんだ。

すごく、すごく優しいんだよ。

「みい、どうしたの?」

心配そうに私の顔を覗きこんでくる。

やっぱりちゃんと思ってること、言わなくちゃわからないよね。

勝手に嫉妬して、拗ねてたってなんの解決にもならない。