「大人になったら、俺と結婚して欲しい。」

え?プロポーズ⁈

やばい、ドキドキうるさい。星凪くんに聞こえちゃいそうで恥ずかしい。

「一生、俺に貢がせて。好きだよ。だから、俺だけの姫で居て。」

私は、星凪くんの首に腕を回した。

「私も、星凪くんが好き。星凪くんは、私の王子様だよ。だから、死んでも一緒に居たい…です…。」

恥ずかしすぎて、声はどんどん小さくなる。

「大人になったら結婚してくれる?」

「こんな私で良かったら…。」

「愛莉菜がいい。大好き。」

甘党の2コ上ヤンキーは、私だけの超絶激甘王子様でした。

14歳の秋、付き合って3ヶ月。
私たちは未来の約束をした。

大人になったら結婚しよう。
死んでも一緒に居よう。

「絶対幸せにするから。」

「星凪くんに愛されてるだけで、幸せいっぱいだよ。」

星凪くんの未来に、私が居る事。
私の未来に、星凪くんが居る事。
それは当たり前じゃないかもしれない。

来年、再来年、それからずっと先…どうなるかは分からないけれど、それでもどんな事があっても、私は星凪くんと一緒に生きたい。