星柄の透明な袋にはチョコクッキー。そしてクローバー柄の透明な袋にはバタークッキー。黄色のリボンでラッピングをした。

星凪くんはリボンを解いて、チョコクッキーを１つ手に取り、口の中へ。

「うっま！サクサクだ！」

「…甘すぎないかな？大丈夫？」

「うん！めっちゃ俺好み！こっちも食べていい？」

バタークッキーを指差して言うから、私は頷《うなず》く。

「バターの香りめっちゃいい！これもうまっ！やばい、パクパクいけんだけど。愛莉菜も一緒に食お！」

そう言って、チョコとバタークッキーを一つずつ差し出す。

「私はいいよ。これは星凪くんのために作ったから。」

「えーー。なんか俺だけ食ってたら、寂しいじゃん。俺は愛莉菜と食いたいの。」

可愛いなぁ本当に。
ヤンキーとか、年上とか、まじで疑いたくなる。

「じゃあ、いただきます。」

パクッ

美味しい。我ながら結構上手く出来たんじゃない？もちろん味見はしたけど、やっぱ星凪くんと一緒に食べると、もっと美味しく感じる。

「うまいっしょ？」

「うん、美味しく出来たと思う。って言うか、なんで星凪くんが自慢げなの？作ったの私なんだけど。」