学校はケータイ持ち込み禁止。事情があって持ち込む際は先生に言わなくちゃいけない。
だから、昼休みに星凪くんと電話したくても出来ないのが寂しい。

星凪くんの学校はケータイOKみたいだから、高校はいいなぁって思う。

早く高校生になりたい。

「プレゼント!」

夏が終わり、冷たい風が吹く秋。
付き合って3ヶ月記念日、星凪くんの家で映画を観る約束をして、今彼の家にお邪魔してる。

2LDKのアパート。
ソファに座り、映画を観よう!って時に、突然星凪くんからリボン付きの小さな箱を貰った。

「プレゼント?私に?」

「愛莉菜以外居ないっしょ。開けてみ?」

私は薄いピンク色の箱を開けてみた。
そこには、チョコドーナツのイヤリングが。

「可愛い!」

「喜んでもらえて良かった!3ヶ月記念日だし、何かあげたくて。」

「ありがとう!すごい嬉しい!大切にするね!」

私は早速耳に付けてみた。

「どうかな?」

「めっちゃ似合う!可愛い!」

「良かった。私、イヤリング初めて。」

こんなに可愛くて美味しそうなイヤリング、星凪くんが私のために選んでくれたった思うと、すごく嬉しい。