「星凪くん、宿題終わった?」

自販機で2人して炭酸を買って、ブランコに腰掛けながら、私は星凪くんに問いかける。

「俺?終わるわけねぇじゃん。数学だけはどうしても無理。だから諦めた。」

「そうなんだ。私は、なんとか終わらせたよ。本当にギリギリだけど。」

「偉いな!お前と一緒なら、頑張れるかもしれないけど、一緒に過ごすなら、宿題やるより、こうやって話したりしてる方が好き。」

昼間の太陽は嫌なくらい眩しくて暑いのに、私に向けられた彼の笑顔も、太陽に負けないくらい輝いていて、私はその眩しさに目を細めてしまう。

「どした?」

「星凪くんがキラキラしてて、眩しい。」

「なんだそれ笑」

これからは、連絡手段に困ったりしないでいいんだ。

夏休みが終わってからも、いっぱいメールとかしたいな。

彼と過ごす甘い夏休みは、本当にあっという間だった。そして2学期。

私はSNS投稿や、星凪くんとの電話が楽しくて、ケータイのありがたみを強く感じてる。