「うるさいなぁ。」

早く、こんな家、出て行きたい。

「いつまで不良なんか、馬鹿な事やってるつもりだ?いいかげんにしないか!」

私の態度が気に入らなかったのだろう、お父さんはパンッと、私の頬を平手で叩いた。

ズキズキして、私はお父さんを見るのが怖くて、逃げるように、部屋からカバンを取ると家を出た。

「私たち同じクラスだね!」

「やった!」

学校へ行くと、クラスの名簿表が玄関に張り出されていた。そこには沢山の人が集まり、友達と同じクラスになれて喜ぶ人や、別々になって肩を落とす人、自分の名前を探す人。

「ねぇ、あの子、去年先輩に絡まれてなかった?」

教室へ行くと、チラチラ私を見ては、ヒソヒソ話す女子たち。

「スカート短いし生意気って、目つけられてたよね。」

クラスには、既に仲良しグループが出来ていて、私は結局進級して2年になっても、孤立している。

反抗的な態度を取るのは、どうしてなんだろう。
喧嘩も出来ないくせに、外見だけ不良っぽくして、1年の時は3年生に絡まれて、あの時は本当に怖かった。