「え、私なんかのどこが「全部!年下好きになったのなんて、初めてだったし。最初、助けられた時から、惹かれてたわ。」

嘘。出会ったあの日に、星凪くんは私の事…。

星凪くんは、ぐいっと私を抱き寄せた。

「お前が好きだよ、愛莉菜。じゃなきゃ貢《みつ》いでない。だから、お前は黙って俺に貢がれてろ。」

星凪くんの心臓の音が聞こえる。

「…私、で、いいの?」

「お前がいいんだよ。だからずっと優しくしてた。俺の気持ち、気付いてなかったとは言わせねぇ。」

「…ごめん、全然気付かなかった。」

「んだよ、それ。で?お前は?返事、聞きたいんだけど。」

やばい、心臓うるさい。こんな至近距離じゃ、星凪くんに聞こえちゃう。恥ずかしい。

「…わ、私も、その…。」

恥ずかしさのあまり、上手く話せない。

「…星凪くんが、好き、です…。」

「良かった。今日から俺の女になってくれるか?」

私は大きく頷《うなず》いた。

星凪くんからの突然の告白には驚いたけれど、ドキドキして幸せいっぱい。
初めて彼氏が出来た。それも、超絶激甘お砂糖対応の彼氏様。

彼に愛してもらえる事が嬉しくて、気付けば涙でぐちゃぐちゃだ。そんな私の涙を、そっと拭ってくれた星凪くん。