春休み中も夜遊びを繰り返し、お母さんにケータイを没収されたまま新学期を迎えてしまった。
「母さんのしつけが悪いから、愛莉菜《ありな》は我儘《わがまま》になったんだぞ。」
仕事に行く準備をしながら、お父さんは不機嫌そうに言う。
「何よ、その言い方!大体、貴方は仕事ばっかりで、家の事ちっとも手伝ってくれないじゃない!愛莉菜の事だって、私に押し付けて。私だってね、パートあるのよ⁈」
始まったよ、今日もいつもの口喧嘩。私が悪い子だから。
息が詰まる。私の話なんて、ちっとも聞いてくれないじゃん。勉強しろ。そればっか。
お父さんもお母さんも、私なんかどうでもいいんだ。
頬張ったホットケーキは、大好きなはずなのに、2人のせいで美味しさはぐっと下がっていく…。
「ごちそうさま!」
食べ終えて、フォークを少し乱暴にお皿の上に置くと、私はカバンを取りに部屋へ戻ろうとした。そんな私を、お父さんは呼び止める。
「愛莉菜、待ちなさい。食器、大事に使わなきゃダメだろ。それから、スカート。短すぎだ。」
苛々《いらいら》するなぁもう。
「母さんのしつけが悪いから、愛莉菜《ありな》は我儘《わがまま》になったんだぞ。」
仕事に行く準備をしながら、お父さんは不機嫌そうに言う。
「何よ、その言い方!大体、貴方は仕事ばっかりで、家の事ちっとも手伝ってくれないじゃない!愛莉菜の事だって、私に押し付けて。私だってね、パートあるのよ⁈」
始まったよ、今日もいつもの口喧嘩。私が悪い子だから。
息が詰まる。私の話なんて、ちっとも聞いてくれないじゃん。勉強しろ。そればっか。
お父さんもお母さんも、私なんかどうでもいいんだ。
頬張ったホットケーキは、大好きなはずなのに、2人のせいで美味しさはぐっと下がっていく…。
「ごちそうさま!」
食べ終えて、フォークを少し乱暴にお皿の上に置くと、私はカバンを取りに部屋へ戻ろうとした。そんな私を、お父さんは呼び止める。
「愛莉菜、待ちなさい。食器、大事に使わなきゃダメだろ。それから、スカート。短すぎだ。」
苛々《いらいら》するなぁもう。