俺はその場においてあった自転車に跨がり、学校に向かった。
今日であの日から6年、一度も忘れることのない出来事。
六年前の今日もこんな風に雲ひとつない青空が広がっていた。
「じゃあね、気を付けるのよ!」
「二人とも大きくなって…お母さん嬉しい!」
あの日俺たちはいつものように朝、一緒に家を出た。
小学四年生になった俺たちは少し緊張しながら学校へ向かった。
クラス替えでまた月乃と同じクラスになり、始業式のあとのホームルームの途中にその知らせはやって来た。
「藤咲君!冬山さん!お母さんが事故に遭ったって!急いで!」
事故……?
月乃を見ると、月乃も何が起こったのか全く理解できないという顔をしてる。
先生につれていかれるがままに、市内の病院へ。
長く暗い廊下の先に、見慣れた人物が立っていた。
「お父さん!」
そこに呆然と立ちすくんでいたのは会社に行ったはずの父親だった。
俺の父親はパイロットをしていて、一年に2、3回しかうちに帰ってこない。
春休みに一度帰ってきて、またフライトにいったはずなのに。
「ああ…廉、月乃ちゃん…」
見たこともないような表情で俺たちに気がつく。
今日であの日から6年、一度も忘れることのない出来事。
六年前の今日もこんな風に雲ひとつない青空が広がっていた。
「じゃあね、気を付けるのよ!」
「二人とも大きくなって…お母さん嬉しい!」
あの日俺たちはいつものように朝、一緒に家を出た。
小学四年生になった俺たちは少し緊張しながら学校へ向かった。
クラス替えでまた月乃と同じクラスになり、始業式のあとのホームルームの途中にその知らせはやって来た。
「藤咲君!冬山さん!お母さんが事故に遭ったって!急いで!」
事故……?
月乃を見ると、月乃も何が起こったのか全く理解できないという顔をしてる。
先生につれていかれるがままに、市内の病院へ。
長く暗い廊下の先に、見慣れた人物が立っていた。
「お父さん!」
そこに呆然と立ちすくんでいたのは会社に行ったはずの父親だった。
俺の父親はパイロットをしていて、一年に2、3回しかうちに帰ってこない。
春休みに一度帰ってきて、またフライトにいったはずなのに。
「ああ…廉、月乃ちゃん…」
見たこともないような表情で俺たちに気がつく。