なるほど、定番のお菓子!

「ありがとう!」

聞いてよかった!

「いえいえ、ていうか春川って兄弟多いんだな。」

そうなのかな。

三人って多いのかな。

「藤咲君は?家族に買っていかないの?」

「あー…うん。」

あ、れ…

あたし何かまずいこと言っちゃった?

心なしか藤咲君の顔が曇ったような…

「お二人さん!おまたせしましたー!」

気まずい雰囲気を変えたのは、中原君の明るい声。

あたしは少しだけホッとして、中原君の方を見た。

「二人に報告があります!俺と美恵、今日から付き合うことになりました!」

ええっ!?

すごい!告白したんだ!

美恵ちゃんの方を見ると、少し照れたように笑っている。

中原君は全面に幸せハッピーオーラが出てて、見てるこっちまで幸せな気分になってきそうなくらい。

「てことで、よろしくな!」

いいなぁ、両想いってどんな気分なのかな。

自分が好きになった人が、自分を好きになってくれるのって、どんなに幸せなんだろう。

きっと、すごく幸せで、それは奇跡。