「あ!でも、もうすぐクラス替えじゃん!藤咲君と同じクラスになれるかもよ!」

同じクラス…?

「そんなの絶対だめだよ!緊張して教室入れなくなるもん!」

あの時のお礼は言いたいけど、とてもあたしが気軽に話しかけられないオーラを放ってる藤咲君。

同じ教室に彼がいると思うと、それだけでなんにも集中できなくなっちゃう。

「またまたー…大袈裟なんだから。」

大袈裟なんかじゃなくて、ほんとだもん!

「そんなこと言ってたらなるのよ。ふふふっ、楽しみー!」

美恵ちゃん、完全に面白がってるよね…

とりあえず、同じクラスはハードルが高すぎです!

このとき、あたしはまさかこのあと自分に起こる出来事に全く予想もしてなかったんだ。