なんだか違和感。
その理由は、隣の空席にあった。
「欠席はー、春川か。」
六時間目の数学の授業、春川の席を見ながら担任が言った。
二年になって知り合ってから、今まで一度も欠席をしたことがなかった春川が、今日は学校に来ていない。
隣の席でいつもあくびをこらえながら一生懸命数学の問題をとく春川の姿がないのはなんだか変だ。
「れーん、今日なんかボーッとしてね?さっきから日菜ちゃんの席ばっか見つめちゃってさ!もしかして、気になってる?」
帰りのホームルームが終わり、バスケ部に行く前の隼人に言われてしまった。
俺、そんなに春川の席ばっか見てたのか?
無意識に横ばっか見てたのかも。
「もしかして、日菜ちゃんのこと…」
「だから、違うって。そういうのやめろ。」
何度か隼人はそういうことを言ってくるけど、それはありえないことだ。
確かに春川は優しくて、話しやすいけどただのクラスメイト。
ただそれだけ。
その理由は、隣の空席にあった。
「欠席はー、春川か。」
六時間目の数学の授業、春川の席を見ながら担任が言った。
二年になって知り合ってから、今まで一度も欠席をしたことがなかった春川が、今日は学校に来ていない。
隣の席でいつもあくびをこらえながら一生懸命数学の問題をとく春川の姿がないのはなんだか変だ。
「れーん、今日なんかボーッとしてね?さっきから日菜ちゃんの席ばっか見つめちゃってさ!もしかして、気になってる?」
帰りのホームルームが終わり、バスケ部に行く前の隼人に言われてしまった。
俺、そんなに春川の席ばっか見てたのか?
無意識に横ばっか見てたのかも。
「もしかして、日菜ちゃんのこと…」
「だから、違うって。そういうのやめろ。」
何度か隼人はそういうことを言ってくるけど、それはありえないことだ。
確かに春川は優しくて、話しやすいけどただのクラスメイト。
ただそれだけ。