だから今はただ、こうして遠くから眺めるだけで満足なんだ。
でも、いつかは、一度でいいからちゃんとあの時のお礼が言えたらいいな。
「ひーなっ!」
後ろから頭をこづかれて、振り替えると、そこにはいたずらっ子のような表情の…
「いっちゃん!いたい!」
いっちゃんこと幼なじみの荻原伊月君が立っていた。
「今日調理部あるんだっけ?」
もう!人の話全然聞いてないし…
「今日はない!」
こんなあたしの唯一の特技と呼べるもの、それは料理だ。
和食も洋食も、中華だって作れるんだ!
お菓子作りも好きで休みの日にはよくケーキやクッキーを焼いたりしてる。
「俺部活あるけど、どーする?」
いっちゃんはこう見えても一応、陸上部のエース。
「んー…待ってるよ、読みたいお菓子の本が図書室にあるの。」
「おっけ!じゃーな!」
そう言うと隣のクラスのいっちゃんはバタバタと走っていってしまった。
「そっか、わかった!日菜が藤咲君に告白できない理由。」
美恵ちゃんが納得したように言った。
でも、いつかは、一度でいいからちゃんとあの時のお礼が言えたらいいな。
「ひーなっ!」
後ろから頭をこづかれて、振り替えると、そこにはいたずらっ子のような表情の…
「いっちゃん!いたい!」
いっちゃんこと幼なじみの荻原伊月君が立っていた。
「今日調理部あるんだっけ?」
もう!人の話全然聞いてないし…
「今日はない!」
こんなあたしの唯一の特技と呼べるもの、それは料理だ。
和食も洋食も、中華だって作れるんだ!
お菓子作りも好きで休みの日にはよくケーキやクッキーを焼いたりしてる。
「俺部活あるけど、どーする?」
いっちゃんはこう見えても一応、陸上部のエース。
「んー…待ってるよ、読みたいお菓子の本が図書室にあるの。」
「おっけ!じゃーな!」
そう言うと隣のクラスのいっちゃんはバタバタと走っていってしまった。
「そっか、わかった!日菜が藤咲君に告白できない理由。」
美恵ちゃんが納得したように言った。