そんなことを言いながら教室に戻っていると、弁当を持ってどこかに移動する春川と立花に会った。

「あ、美恵ちゃんと日菜ちゃん!どこいくの?」

早速隼人は話しかける。

「隼人と藤咲君も来る?今日は久しぶりに晴れてるから中庭で食べようかなって思って。」

立花が空を指差しながら言った。

確かに今日は六月の雨続きだった天気が久々に晴れていて、気持ちがいい。

「いいね、廉、行こーぜ!」

頷きながらなんとなく春川を見ると、また顔を俯けて、赤くしてる。

中庭に着いて、ベンチに座り、弁当を広げる。

「うわー、うまそう!」

「日菜はね、自分で作ってるのよ。ねっ、日菜?」

恥ずかしそうに頷く春川。

「へぇ…、日菜ちゃん、料理得意なんだ。いいなー、家庭的な女の子。」

隼人の言葉にさらに照れる春川は恥ずかしそうに笑う。

「日菜はねー、お菓子も得意なんだよ。特にクッキーなんかは最高!お店に出せるくらい!」

「みっ、美恵ちゃん!褒めすぎだって!」