それはノートの切れ端にかいたパラパラ漫画。

中原君って絵、得意なんだ!

それに話しもなかなか面白い!

「すごいね!うまい!」

「へへっ、俺の特技!」

「そこ!話し合いの途中だぞ!よし、お前ら二人、実行委員やれ!」

えっ!!

そんな!

「先生!俺、部活とかでもいろいろあるから忙しいんで、俺の大親友、藤咲廉君を推薦しまーす!」

な、中原君!

なんで藤咲君を!?

あたしに気を利かせてくれだのかもしれないけど、藤咲君のことは今諦めようとしてるのに!

それにあたし、実行委員なんて無理だよ!

みんなをまとめたり、そういうことしたことないもん。

それに家のこととか、しなくちゃなんないし…

断ろうと口を開いた。

きっと藤咲君だってやりたくないはずだもん。

なのに、

「わかった、やるよ。」

「おおっ、藤咲、やってくれるのか!先生、嬉しいぞ!」

え!?

やるの!?