「———わたし、ほんとはもっと、話を聞いてほしかった。…全部を、私任せにしないでほしかった」






 
ずっと思っていて言えなかった言葉達を、今になって初めて口に出す。






胸のあちこちに散らばりすぎていて、一つが動き出すと玉突き式に溢れてきてしまう。







「…俺は、否定ばかりしないでほしかった。すぐに怒らないでほしかった」






重ねてきた時間から分かること。






私達の関係は、もうすぐ終わりを迎える。






彼の本音を初めて聞いたことで、素直に実感した。