再び訪れる沈黙。

さっきよりもより一層その場の空気が重くなったけれど、僕は変わらず毅然とした態度で母さんの言葉を待った。
カチカチ……。
壁掛け時計の秒針が動く微かな音がしーんと静まり返ったリビングに響いた……。
「……分かりました」
ようやく……母さんが小さか声でボソッ…と、呟いた……。
どのくらい時間が経ったのだろう……。
実際にはほんの数分だと思うけど感覚的な感じで言えば……随分と長い時間がかかったように感じてしまった……。
言葉を紡いだ時、母さんがどんな表情を浮かべて、そう言ったのか……顔を伏せがちにしていたのでよく分からなかった……。
母さんが了承すると父さんは改めて僕に真剣な瞳を向けた。
「お前も……それで、いいな?」
「……はい」
父さんは一呼吸置いてから、言葉を紡いだ。
「その条件と、いうのは……」
ゴクッ……。
父さんから突きつけられるニ度目の条件に僕は生唾を飲み込んだーー……。