談話室にはすでに君の両親が四人がけのテーブル席の1つに座っていた。
「すっ、すいませんっ! 遅くなって…」
僕は足早に君の両親の元へと駆けより軽く会釈する。
「急に呼びつけたんだ……驚いただろう……?」
図星を突かれて僕は言葉を失う……。
「少し時間のかかる話をさせてもらうから……座ってほしい」
君の父親がやんわりと促す。
僕は「失礼します……」と、一言断りを入れてから、君の両親が座るテーブルへと向かい合うように座った。
少し時間のかかる話……って、なんだろう……。
君の両親の真剣な面持ちに僕の胃がキリリと、痛みだす……。
周りを纏う空気が重く感じ、僕はその雰囲気に押し潰されそうだった……。
そして……
一呼吸置いてから……君の父親の口がゆっくりと動き、告げられた言葉に僕は思わず、耳を疑ったーー……。