そう、前日の夜に決心したのに……いざ、君の元へと向かう途中、段々と気持ちが揺れ動いた……。
……君の両親にどう思われるのだろう……。
本当に……行動に移して良かったのか(そうしていいのか)……。
僕の決心は……間違っていないのか……。
と、いう迷いや戸惑いの気持ちが次々と溢れては僕の歩みを止めようとする……。
だって……僕が下した決断は君の両親の気持ちを一切汲み取ることはせず、ただ自分勝手な想いを貫こうとしているだけに過ぎないのだから……。
そう、思われるのが怖かった……。
バチンッ!!
僕は勢いよく両手で自分の両頬を叩いた。
乾いた音が鳴り、歩道を歩いていた人達が怪訝そうな表情で僕を見た。
それでも行動に移せたのは……『君』という存在があったから……。
『もう、逢いたくない……』
と、君が僕のことを拒絶するまでは……周りの人達からどんな目で見られ、どんな風に思われ、どんな態度を取られようとも……心乱せず、平常心でいよう……。
傷つき、落ち込むな……。
と、心を決めたんだーー……。