どうしよう……。
どうしたらいいんだろう……。
僕は肩を落として行くあてもないままにトボトボと歩いた……。
微かな希望を抱いて向かった君の自宅兼お店に君はいなかった……。
君の両親から得た新たな情報は君が出かけた……と、いうこと。
一人なのか、誰かと一緒にいるのか、どこで何をしているのかは分からない……。
その上、今だに連絡も取れない状況……。
完全に振り出しに戻ってしまった……。
1秒でも早く、君の無事を確かめたいのにどうしたら……。
君の安否がなかなか確認できない不安が苛立ちへと変わってゆく……。
僕は唇を噛みしめる……。
ゆっくりと広がる鉄の味に不快感を感じた……。
自分が思っているよりも強く唇を噛んでしまったようだ……。
何の手がかりもないまま、歩き回るのは体力を消耗するだけ……。
けれど、悩んでいる時間が勿体ない……。
とにかく動け!
今だに連絡が取れないし、交通手段だってあてにならないのであれば……自分の足で見つけるしかない……。
君を見つけるまで歩き続けるしかない……!!
まずは……君の自宅兼お店の周辺を探してみよう。
もしかしたら……何かしら地震の影響を受けていたとしても……自宅を目指して帰ろうと思うはずだ……。
それはいつも通る道じゃないかもしれない……。
君の自宅へと続くいくつかの道を歩いてみよう。
運が良かったら、君と出逢えるかもしれない……。
僕は再び、君に連絡を入れつつ、君の無事を祈りながら君の自宅兼お店周辺を歩き始めたんだーー……。