「なぜ婚約破棄をした!」
国王は馬鹿な息子ライナスに思わず声を荒げた。
「父上! 俺はカリナ・ダグラス伯爵令嬢が運命の相手だとビビッと来たんです!」
自信満々に意味がわからないことを言うライナスに国王も宰相も苦笑する。
「明日の会談にシェリルがいないとは」
「アークライト公爵に連絡してシェリルを呼んでもらいますか?」
「応じてくれるだろうか?」
学園の創立記念パーティで恥をかかせたんだぞと頭を抱える国王と、今からできる最善策は何だろうかと悩む宰相を見たライナスは胸にドーンと手を当てた。
「大丈夫です、父上! 俺とカリナが会談に出ます!」
「お前では輸入の話は……」
国王は無理だろうと首を横に振る。
「任せてください! シェリルなんていなくったって平気です」
俺だって前回出席していると鼻息荒く食らいつくライナスでは無理だと思った国王は、大きな溜息をついた。
「お前は出なくていい」
「なぜですか!」
「今まではシェリルがいたから同席させていただけだ」
シェリルがいないのであれば出る必要はないと言われたライナスはグッと下唇を噛んだ。
国王は馬鹿な息子ライナスに思わず声を荒げた。
「父上! 俺はカリナ・ダグラス伯爵令嬢が運命の相手だとビビッと来たんです!」
自信満々に意味がわからないことを言うライナスに国王も宰相も苦笑する。
「明日の会談にシェリルがいないとは」
「アークライト公爵に連絡してシェリルを呼んでもらいますか?」
「応じてくれるだろうか?」
学園の創立記念パーティで恥をかかせたんだぞと頭を抱える国王と、今からできる最善策は何だろうかと悩む宰相を見たライナスは胸にドーンと手を当てた。
「大丈夫です、父上! 俺とカリナが会談に出ます!」
「お前では輸入の話は……」
国王は無理だろうと首を横に振る。
「任せてください! シェリルなんていなくったって平気です」
俺だって前回出席していると鼻息荒く食らいつくライナスでは無理だと思った国王は、大きな溜息をついた。
「お前は出なくていい」
「なぜですか!」
「今まではシェリルがいたから同席させていただけだ」
シェリルがいないのであれば出る必要はないと言われたライナスはグッと下唇を噛んだ。