「聞きたいことが多すぎるんですが⋯」



「ん、なんでも聞きな。」




隣の席で頬杖をつきながら私のことをジーッと見てくる美琴くん。


そう、私たちは今バスで隣同士で座っている。





「なんで⋯あんなにたくさんの女性に囲まれていたのでしょうか⋯」





「俺の顔がすきなんじゃない?」





「直球⋯!」






すごい⋯自信に満ち溢れている⋯!!



実際美琴くんはきっと誰もが振り返るようなイケメンだけど。




そしていちばん聞きたかったこと⋯








「なんで⋯⋯





─────なんで同じ学校なのっ!?」






「俺たちきっと運命だよ。昨日話したのにまさか学校も同じとは。」







運命なんて信じてなかったけど確かにこんな出来事普通だったらあるはずない⋯。