「あーー!!好きだ、好きだ!大好きだぁ!!!」

「うるせえ!心の中のセリフが全部超えに出てんだよ!この感情駄々漏れ男!」

狭いスタジオで優雨の罵声が飛んでくる。

こいつの涼しい顔見てると、環ちゃん思い出すんだよな。

黒い髪も、大きな少しキツ目の目も。

あれ、この二人、ちょっと似てんじゃね?

性格もSっぽいとことかさ!

あ、しかも二人ともベースだし!

「そんなに好きならさっさと告白して振られなよ。」

陽呂ちゃん、振られる前提で物を言わないでくれる?

流星君、ガラスのハートなんだからねっ!

「でも告白するのって、すごく勇気がいることだと思う。」

差し入れを持ってきてくれてたのんちゃんだけが俺の味方。

「だよねえ、やっぱのんちゃん、わかってる!」

「おい、流星!のんに触るな。」

ハイハイ、高校生は青春しちゃってくださいねー。

「でも、良かった。俺、そういう流星見れてなんか安心してるよ。」