そして撮影。

「もう少し笑って!」

慣れていない環ちゃんはぎこちなく苦笑い。

でもそんな顔も可愛い。

俺、相当惚れちゃったんだな。

「流星、おまえいい子見つけてきたじゃん!」

美容師学校時代の同期だった進之介が俺の肩に手を置いた。

「でっしょー、可愛いでしょー、美人でしょー!」

ほれみろ!

あ、でも…

「惚れんなよ、俺が狙ってんだから!」

そう言うと、進之介はキョトンとした顔をした。

「え、まだ付き合ってねえの?つうか狙うとか、お前でもそういうこと言うんだ。」

そうだ、こいつは俺の学生時代(一番ちゃらかった時。)を知ってる。

「でもお前が今まで付き合ってきたことだいぶタイプ違うじゃん。なんつーか、美人だけど硬そう。」

ほーんと、なんでこんなに好きになっちゃったんだか自分でもわかんないよ。

「流星ー!」

今度はSWEETの編集長に呼ばれた。