会いたい。

環ちゃんの顔をが見たい!

思えば思うほど、その気持ちが大きくなってきた。

「ただいまー、飲み物買ってきたよ。」

「あっ、のんちゃん!相変わらずちっこくて可愛いー!」

スタジオの扉が開いて、入ってきたのは我がバンドリーダーの風斗と莉華。

実はここだけの話、風斗と莉華は学生の頃から付き合っている。

これはここにいる奴らくらいしかしらない。

もしばれたら確実にスキャンダルものだ。

「莉華ちゃん!く、苦しい!」

身長が140㎝弱しかないのんちゃんは莉華に潰されそうになってる。

「あ、そーだ。流星、これ。あたしのマネージャーから。」

姉ちゃんが俺に手渡したのは一枚の紙。

そこにはピンクの派手な文字で

「カットモデルコンテスト」

と書かれていた。

「なんかうちの雑誌の来月号の特集で組まれるらしいわ。あんたのとこの店長に言ったら、流星に直接渡せって言われたから。」