結局テーブルについて、キッチンで鼻歌を歌うやつを待ってる。

なんでこんなことに…

「はい、どーぞ!流星君特製フレンチトーストバニラアイス添でーす!」

しかも普通に美味しそうだし。

「料理、出来るんだね。」

「そーなの、俺割と自炊派!環ちゃんも自炊するの?」

「まあ。」

「へー!何作るの?」

何って…

て言うか、なんでそんなに楽しそうなのよ?

「最近はぬか漬けにはまってる。自分でつけるの。」

だから早く帰ってぬか床かきまわさなきゃ。

「ぶっ!…ハハハッ!」

何笑ってんのよ。

自分で聞いといて失礼な奴!

「ぬか漬けって!イメージ通りすぎ!」

は?

私のイメージってぬか漬けなの?

やっぱこいつ、最悪。

「今度俺、環ちゃんが漬けたぬか漬け食いたい!ねね、佳乃ちゃん家行ってもいい?」

「い、や!」

あんたみたいなやつ、あげるわけないでしょ。

「えー、いいじゃん!」