それなのに、どうしてこんないけないことしてるような気持ちになるわけ?

とりあえず、ベッドに寝かせてやる。

環ちゃんはスースーと気持ちよさそうに寝息を立ててる。

疲れてたんだよな。

出張帰りだったのに、無理やり誘って悪かったかな。

って、何今更言ってんだよ!

「…ん…」

やべっ!

起きた!?

…寝返りうっただけか…

にしても、寝顔は少し幼くてかわいいな。

つうか、化粧とか落としたほうがいいのか?

肌に悪いし…

でもそんなにしてなさそうだから、大丈夫か。

肌きれい。

触れたい。

そう思った時には、俺の手はその白い肌に伸びていた。

すべすべしてて、柔らかい。

ちょっと触れただけなのに、すげえバクバク心臓がいってる。

俺、おかしい。

そして俺の手は、ずっと触れてみたかったさらさらの髪の毛へ。

縛っていたヘアゴムをとくと、サラリとした髪がベッドに広がった。