かわいい。

こんな可愛い子、見たことない。

「そんなにじっと見ないで。集中できないでしょ。」

「えー、だって可愛い彼女に見惚れるのは当たり前じゃん!」

「チャラ…」

俺がチャラくなるのは今後一切、あなただけになるよ!

吉崎流星、ここに誓います!

「ていうかー、せっかく付き合って初めてのお家デートだよ!?何パソコンなんて開いてんのさ!俺にかまってよ!!ねえ!ねえ!」

流星君、泣いちゃうよ?

けど肝心の彼女はそんな俺を見もしないで、相変わらずパソコンのキーボードを叩き続けてる。

にくい!

俺よりも環ちゃんにじっと見つめられてるあのノートパソコンが憎憎しい!

「お家デートって、あんたが無理やり待ち伏せして家までついてきたんでしょ。約束なんてしてなかったし。」

そりゃそうだけどさ!

だって付き合ってから一週間、その次の日から出張に行っちゃうなんてありえなくない?

俺寂しくて死にそうだったよ?