朝、六時半起床。

洗面所に行き、冷たい水で顔を洗う。

そのままとりあえず適当に髪を結ぶと、ベランダにあるしそとプチトマトの苗に水やり。

洗濯物を干すと、部屋に入りテレビのニュースをつける。

それから朝ごはん。

ミルクティーにトースト、目玉焼き、そしてサラダが定番。

あればヨーグルトかフルーツ。

朝ごはんはしっかり食べるのが実家の時からの習慣。

集中力を保つには大事なことだってわかってるから。

ご飯を食べるとスーツに着替え、軽くメイクをして。

歯を磨き、髪の毛をきちんと一つにまとめる。

窓とガスを確認して、洗濯物を部屋に入れる。

今日も完璧。

「いってきます。」

誰もいなくても挨拶してしまう。

朝の爽やかな空気の中、私はまだなれないヒールを履いて歩く。

私の、変わらない毎日。


そんな変わらない日常が、あいつによって変えられた。

まるで嵐みたいに私の日常を荒らしていった。