「キミって好きなタイプってなに?」

げ、なんで早速こんなに踏み込んだ質問するのよ

「ねぇってば!どんなタイプ好きなの?」

あぁ、このタイプは答えるまでしつこいタイプだ。そんな目してるし…

「うーん。好きなタイプですか?優しくて真面目で努力家な人ですかね。」

「ふーん」

いや、興味ないなら最初から聞いてこないでよ。

って言いたいけど、インキャの私にはそんなのいえっこないよ。

そしたら、急に後ろの席からポンポンっと軽く肩を叩かれた。

何かと思って振り返ってみると、中学1年生の時からずっと同じクラスで、仲のいい、

長尾沙耶(ながおさや)ちゃんではありませんか!

びっくりして目を見開いていると、

沙耶ちゃんが、ふふっと軽く笑って、

「今年も同クラだね!よろしく!」

って明るく声をかけてくれた。

「ねぇ、その子誰?」

急に低い声で話した鈴木くんにびっくりしたけど、私の1番仲のいいお友達だって言ったら、

すぐに笑顔でよろしくねと言っていた。

あの低い声は何だったんだろう。