自室について、
一先ず落ち着くためにもコーヒーを淹れた。

紺色の半袖にライトグレーのパンツの
部屋着に着替えて、
ここ最近の優子との会話を思い出す。

そういえば、ここ最近は
ずっとメッセージのやり取りだった。

直接言葉を交わしても、

『俺には関係ない』


「…はぁ~」


自分でもびっくりするほどの
大きなため息が出た。

一体何に迷っているというのだろうか。

自分で自分がわからない。

こんなことは、久しぶりだ。

それこそ、
大学時代に初めて彼女が出来たときぐらいだったか…


…彼女…?


「いや」


秀頼は自分に言い聞かせるように頭を振った。