次の日。

優子は秀頼へのメッセージを
打っては消して、を繰り返していた。

何を送ろうにも、
まるで自分語りの呟きになってしまう。

どうやら何も変われていなかったらしい。

自覚できただけましか…。


諦めてコーヒーでも淹れようかと
立ち上がったその時、
スマホが振るえた。

誰からのメッセージか、
秀頼か、足立か

一秒もなかったその瞬間で
優子は二人の男に期待した自分に
一番驚いた。

メッセージは、

南からだった。


『今日って演習室集合??』


「はぁ~…」


これでもかというほどの
大きなため息だった。