成人看護学は、細かい領域ごとに
先生が分かれて授業をすることになっていた。
たしか今日は、呼吸器疾患患者に対する看護。
つまり、先生の傍で働くときに
どうしたらいいかってことか…
怖い先生だろうとなんだろうと、
最近の優子の頭は秀頼でいっぱいになっていた。
事あるごとに思い出しては、
顔中の筋肉が緩み、そして、
「また緩んでるよ」
と、南に注意されるのだった。
そんなこんなをしているうちに、ドアが開いた。
入ってきたのは、
The・看護師な感じにきつくお団子結びをして、
度の強い眼鏡をかけ、ヒールを鳴らす森山先生、
と…
「え…?」