窓から入り込む外灯で、
薄暗くもはっきりと読める小さな文字。

その可愛らしい書置きを手にした
長身の男の影が一つ。

時刻は深夜2時。

すっかりぬるくなったポカリを飲んで、
秀頼はほっと息をついた。


『本当に…勘違いして、しまう、から…』


「……」


空腹にはこれが丁度いい。

熱いコーヒーは、いくらうまくても
この胃に染みてしまうだろう…。