俺が先輩を守りたい。

「ごめんね、先輩。無理なこと言わないよ、もう。」

だから、謝らないで。

もう泣かないでよ。

「俺、先輩を困らせるようなこと、しないよ。ずっとずっと、待ってる。」

その来ないかもしれない「いつか」を待つのは正直つらい。

だけどそれ以上に、先輩が泣いたり、困ったり、苦しそうにするほうが辛いから。

「待ってるから、いつか教えて。」

俺のこと、一番にしてくれる日を。

俺だけに向けた、その好きって言葉を。

できるだけこのわがままを我慢するから。

先輩の、一番になりたいっていう、このわがままを。

「…ありがとう…」

やっと笑ってくれた。

大好きなその笑顔。

いつか俺だけに向けられる日が来ることを、願ってるよ。

俺がその笑顔のもとになれる日を、夢見てる。

ずっとずっと。