そこにいたのは、見慣れた白いセーラー服を着た、三人の女の子たち。

「ごめんね、突然…」

おずおずとするのは今日も大人しい目の大和の彼女、桜子ちゃん。

「あたし、外部受験しようかなって思ってさ!朝比奈大ならすみれが丘からも近いし、学部も豊富だしさ!」

「あたしはほらサークルとか?すみれが丘とここって合同になること多いって聞いたから、見といて損はないかなって思ってさ!」

相変わらずうるさ…いや、元気なのは洋貴の彼女である夕姫ちゃんと冬奈ちゃん。

「今日はミラちゃんは?」

いつも四人一緒なのに。

「あー、ミラは彼氏と行くんだってさ!会えるんじゃない?どっかで。あの子達、確か文学部志望だって言ってたっけ。」

ミラちゃんはそういや、真の双子の弟兼見事今年のミスター春日台に輝いた一ノ瀬優と付き合ってるんだっけ。

頭も学年トップクラスにいいんだよな。

しかも生徒会所属、ってどんだけ一ノ瀬家スペック高いんだ?