「とにかく、往生際の悪いこと言わないの!ほら、他の参加者も結構なライバルよ?」

こんなコンテストに参加させられる哀れな出場者たちが俺以外にも!?

って!

二年代表:二年A組 園田葉

お前もかよ!

「弟君に負けてらんないよね。やっぱり若さは最強の敵。」

いやいやいや、兄弟そろって恥さらしとか、母さん泣くぞ!?

「とにかく!もう出ることになったんだから、腹くくんなさい!かわいいのは見た目だけで十分なんだから!」

そんなこんなで、今俺はここにいる。

ああ、花恋先輩、見てるかな?

こんなかっこ悪い、俺の姿を。

本当はこんなの、ノリでも何でもやってやるって普段の俺なら思えたはず。

だけど今回は、今回だけはかっこいいところ、見せたかった。

去年のミスターになった大和はキラキラしてて。

さいっこうにかっこよかった。

俺、何やってんだろ…

「園田ー!かわいいぞー!」

「梓ー!」