出会いは一年前。

高校一年の夏、たまたま保健委員会で同じになった花恋先輩に一目惚れした。

委員会に早く行き過ぎて、保健室でみんなを待っていようとしたら、ガラリと扉が開いて、入ってきた花恋先輩にひと目で恋に落ちた。

長い少し茶色のサラサラした髪、小柄で華奢な体型。

小さな顔に、白くて透き通るような肌。

ピンク色の唇、そして何より俺を惹きつけて離さなかったのは大きな綺麗な目。

最初は見た目だった。

でも話すうちに、優しくておっとりしてて、そんな先輩のことが大好きになっていって。

今まで好きになった子は何人かいたことはあるけど、こんなにも大好きだって思ったのは花恋先輩が初めてだった。

だから会うたびに話しかけた。

花恋先輩も話してくれた。

嬉しくて、仕方なくて。