「花恋さんもスイカ、食べましょうよ!」

「う、うん…」

柚は強引に花恋先輩の手を引いて下に降りていく。

俺は慌てて二人を追いかける。

「姉ちゃん、塩どこー?って、なんで永峰先輩!?」

はーん

さすがの葉も去年のミス春日台が家にいることが驚きのよう。

「おじゃましてます…」

「あたしは学校であったことあるんだ。あと、学祭実行委員が同じなの。」

そういえば柚が行ってるすみれが丘女学院は花恋先輩の通うすみれが丘女学院大学の付属高校だっけ。

「でもなんで、家に?もしかして、まさか、まさか…」

その、まさかだよ!

「梓にむりやりっ!?さいてーー!」

って、ちがーーーーう!!

つうかお前は実の双子の弟をなんだと思ってんだ!

「違うよ、ゆずこちゃん。私たちね、お付き合いしてるんだ。」

せ、先輩…

花恋先輩の口から初めて聞いた。

俺達が付き合ってるって。