「で、なんで俺なんだよ。」

目の前で不機嫌そうに水を飲むこいつは今日も相変わらず美しいイケメン。

男の俺も惚れ惚れしてしまうほど。

「だって大和なら花恋先輩の趣味とかわかるかなって思ってさ!」

「お前な、ふつうそういうの、俺に聞くか?」

大和以外の誰に聞くってんだよ?

「大和は花恋先輩の誕生日は何あげたの?」

はい、ここ重要だからね!

「何も。」

え、えええ!!

「まじ?」

「だって誕生日、付き合ってる時期とかぶらなかったし。」

そ、そうだった!

大和と花恋先輩が付き合ってたのは学校祭が終わってからだった!

「じゃあ大和は女の子に何かプレゼント、したことある?」

「…まあ、」

珍しく照れたように言う大和がなんだか愛おしく見えて…ってバカ!

こういうたまーに母性本能くすぐるところ、きっと花恋先輩も好きだったのかな?

大和は最大のライバルだけど、俺は大和が大好きだからな。

あ、そういう趣味はないけどね?