「梓君！」

き、きたーー！

「花恋先輩…！！」

や、やべえ…

倒れる…

「ごめんね、待たせちゃった？って、どうしたの？気分でも悪い？」

俺はへたへたと地面にしゃがみこんでしまった。

だってあまりにも先輩が、かわいかったから。

初めて見る、浴衣姿の花恋先輩。

淡い水色に赤い花模様の浴衣がめちゃくちゃにあってる。

いつも下ろしている長い髪をゆるくまとめているのもなんだかすごくいい！

「…先輩、浴衣、…」

「変かな？一応自分で着付けしたんだけど…」

そんなふうに上目遣いで見ないでください。

俺、どうにかなってしまいます！

「すっげえすっげえ可愛いです…綺麗です…」

直視できないくらいに。

「そんなにストレートに褒められたら、照れちゃうな。でも、ありがとう。」

あーー！

もう！

かわいすぎ！

何なんだ、この可愛い生き物は！