まあそこは彼氏という役目の俺が守れば良い話か!

とにかく、俺は花恋先輩とお祭りデートができるんだ!


「梓、ごきげんだね。この前までやたらイライラしてたのに。」

「まあな!」

柚が不思議そうに見てきても全く気にならない!

早く花火大会の日が来ないかな!

花恋先輩の浴衣姿、見たら俺、倒れちゃうかも。


この時、俺は浮かれていて。

花恋先輩の気持ちを考えていなかったんだ。

先輩がどんな思いでいたのか、知らなかった。

ただ、先輩と仮にでも付き合えたことが、デートできることが、嬉しくて、嬉しくて、仕方なかった。