でも弟とか!

絶対言われたくないセリフナンバーワン!

「あ、そうなんだ、君が…」

その人は意味深に微笑むと、礼をして厨房に入っていってしまった。

あ!!

もしかして、あの人が花恋先輩に告白してきたっていう…

あんなかっこいい人が!?

やっぱ花恋先輩はモテるんだな…

って、感心してる場合じゃねえ!

どうすんだ、勝ち目ないぞ?

いやいや、今は俺が一歩リードだ。

だって俺は花恋先輩の彼氏だし?

向こうは振られてるし?

(俺も一回振られてるけど)

とりあえず気持ちを落ち着けよう。

目の前に置かれたアイスコーヒーを飲む。

うっ…!

苦っ!

よく大和が美味しそうに飲んでるブラックコーヒー。

香りからして苦そうだからいつも避けてたんだけど、背伸びして頼んでみて激しく後悔。

苦すぎ!

もともと甘党な俺はこのままじゃこれ以上飲めない。

仕方ない、かっこ悪いけどガムシロとミルク大量に入れよう…

せっかく花恋先輩が作ってくれたコーヒーだし…