付き合ってる、フリ?

花恋先輩と!?

「先輩!?」

俺は驚いた目が縮まらない。

「ごめん、嫌だよね、こんなこと…でも頼めるの、梓君しかいなくて。」

花恋先輩の話はこうだった。

先輩はバイト先の人から告白された。

その人は一つ年上の人で、そのバイト先ではチーフ的な役割を任されている。

断ったけど、彼氏がいないなら、付き合ってみない、と言われている。

なるほど、花恋先輩、やっぱりモテるんだな…

そういえばその可愛さあまり、嫉妬で嫌がらせ受けていたって大和がいつか言ってたっけ。

ていうか、そんなことより!!!

「先輩こそ、俺でいいんですか!?」

だってフリとはいえ、彼氏として先輩の隣にいられるんだよ?

こんな嬉しいことって、ない!

それにこのまま、そばにいる時間が増えればアタックもしやすい。

「梓君じゃなきゃこんなこと、頼めないよ。」

ズキューーーーン!!!!