視力2.0の俺の目は校門の方を見て、そこに花恋先輩の姿をとらえた。

より一層加速する足。

「先輩!お待たせしました!」

「あ、梓君!」

久しぶりに会った花恋先輩。

相変わらずかわいい!

制服も可愛かったけど、私服もいいよな!

清楚な先輩には薄い黄色のワンピースがめちゃくちゃにあってる。

「ごめんね、突然…」

「いえいえ!ここじゃ暑いんで、どこか行きましょうか!」

突然だろうが、暑かろうが寒かろうが、南極だろうが花恋先輩の約束なら絶対どこにでも飛んでいく!


そして俺と先輩は学校から近い某コーヒーチェーン店へ。

商品を注文して、先輩と向かい合わせで席につく。

真正面から見てもかわいい!

360度、どの角度から見ても可愛いんだけどな!

「梓君?」

「へ?あっ!いや…」

やべ、見すぎた。

「それで、先輩の話って…」

「うん、…あのね、私と付き合ってるフリをしてほしいんだ。」