「…好きですか?俺のこと。」

お願いだから、言ってよ。

「梓君、…好き、だよ。」

恥ずかしそうに言う花恋先輩の姿がかわいすぎて。

ぎゅっと抱きしめた。

「大好きです、花恋先輩。」

「違う!」

えっ!?

「やっぱり、好きじゃない!?」

「ううん、そうじゃなくて…」

花恋先輩が俺の胸に顔をうずめたまま、小さく言った。

「…私、もう先輩じゃなくて、梓君の彼女だよ…だから、名前で、呼んで。」

…先輩、可愛すぎるから。

「…もしかして、ずっと呼んで欲しかったの?」

先輩はコクリと頷く。

「…か、花恋、好きだよ。」

かっーーー!

なんかすげえ恥ずかしい!

名前を呼んだだけなのに。

「…私ね、ちょっとヤキモチ妬いたの。梓君が世莉ちゃんのこと、呼び捨てにしてたの聞いて、私も呼ばれたいなって。」

ねえ、先輩。

これ以上はやめないと、俺、おかしくなりそう。


「…もう一回キスしていい?花恋。」